どうも、カウンセラーの今野です😊

この記事では、不登校・引きこもりで苦しんでいた17歳の私が作った歌と、当時「人は何のために生きるのか?」を考え続けていた心の内をお話しします。

今振り返ると、この歌には絶望だけではなく、苦しみの中でも生きる意味と希望を探そうとしていた、当時の私の本音がそのまま残っています。

不登校・引きこもりだった十代の頃、毎日考えていたこと

精神的に不安定で、引きこもりだった十代の頃、私は毎日毎日考えていました。

「人は何のために生きているのだろう・・・」

毎日が楽しかったのなら、そのような疑問を持つことはなかったかもしれません。

しかし、あまりにも苦しくて仕方がなく、「自分の存在を消し去りたい」と思うほど自分自身のことが大嫌いだったからこそ、頭が痛くなるまで考え続けたのだと思います。

私は当時、実際に三回、命を絶とうとしたことがありました。そのうちの一つについては、以前の記事で書いています。

「17歳の夜に、、、」を読む

今まさに「消えたい」「死んでしまいたい」という気持ちがある方は、この記事だけで抱え込まず、身近な人や専門の相談先につながってください。電話やSNSなどの相談窓口は、厚生労働省の「まもろうよ こころ」相談窓口一覧から探すことができます。

フランクルの言葉から、後になって気づいたこと

心理学者ヴィクトール・E・フランクルは『それでも人生にイエスと言う』の中で、人間が人生へ意味を問い続けるだけではなく、人生から自分が問われていると捉える視点を示しています。

「私たちは、生きる意味を問うてはならないのです。人生こそが問いを出し、私たちに問いを提起しているからです。

私達は問われている存在なのです。

それは、ものごとの考えかたを180度転換することです。

その転換を遂行してからはもう、『私は人生にまだ何かを期待できるか』と問うことはありません。

いまではもう、『人生は私に何を期待しているか』と問うだけです。

人生のどのような仕事が私を待っているかと問うだけなのです。

私たちは、人生が出した問いに答えることによって、その瞬間の意味を実現することができます。」

出典:ヴィクトール・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』

私なりに言い換えるなら、

「人生は自分に何を与えてくれるのか?」だけではなく、「今の自分は、この人生にどう応えるのか?」と考える

ということです。

不登校・引きこもりだった当時の私は、この考えを聞いても、きっと素直には受け取れなかったと思います。

当時は、自分が思い描く理想の姿になることだけが「治ること」だと固く信じていたからです。分からなかったというより、分かりたくなかった、といった方が正しいかもしれません・・・。

今でもフランクルの考えをすべて上手に説明できる自信はありません(笑)。それでも自分の経験を通して、人生に問うことから、人生へ自分なりに応えることへ心が動く瞬間があると感じています。

ヴィクトール・E・フランクル『それでも人生にイエスと言う』を確認する

17歳の今野陽悦が作った歌

ある日、片づけをしていた時、17歳の私がテープへ吹き込んでいた自作の歌が出てきました。

当時はフランクルの「フ」の字も知りませんでした。しかし歌詞を読み返すと、苦しみの中でも「自分はどう生きるのか?」という問いに、自分なりに応えようとしていたことが分かります。

死に向かい生きている

悲しみ、苦しみ、失望、絶望・・・

人は何をする為に
どこに向かい生きるのだろう

ああ 教えてほしい
生きる事の意味を

ああ 俺の心は
どこにある・・・?

生きる事への 光は
希望 そして 愛され 愛する事

想いが 闇に 塗りつぶされそうでも
光は 闇に 絶対負けねえ

希望は スッゲー良いもの
良いものは 死なない

希望は スッゲー良いもの
光へ向かえ・・・

人様に聞かせられないくらい荒削りで未熟な歌なのですが(笑)、だからこそ、17歳当時の心が飾られずに残っています。

絶望の中にいた私が、希望という言葉を何度も繰り返しています。それは、完全に希望を持てていたからではありません。むしろ希望を失いそうだったからこそ、必死につかもうとしていたのだと思います。

17歳当時の私が歌っている音声です。

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回復は、人生の答えを見つけることだけではありません

十代の私は、「生きる意味の答えが見つからなければ、自分は生きていてはいけない」と思い込んでいました。

しかし実際に心が変わり始めたのは、完璧な答えを見つけた時ではありませんでした。答えを見つけなければならないという執着を少しずつ手放し、答えを持っていない自分の存在も認められるようになった時でした。

今苦しんでいるお子さんにも、すぐに人生の意味や将来の目標を答えさせる必要はありません。

「今は分からなくてもいい」
「答えを持っていなくても、あなたの価値は変わらない」

そのような安心が心の土台にできた時、自分の人生へ少しずつ応えていく力が戻ってくることがあります。

17歳の私の心の叫びが、今苦しんでいる方や、その方を支えているご家族へ届きましたら幸いです😊

十代の私が残した、ほかの記録

僕はバンパイア(不登校・引きこもりの子どもの気持ち)

「生まれてきた意味」と「ライフワーク」について、その後の私が考えたこと

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今野 陽悦

【今野陽悦:不登校・ひきこもり専門カウンセラー】 自身の不登校・ひきこもり経験をもとに、20年以上にわたり本人・保護者からの相談に対応。これまでの相談実績は累計2万件以上。 著書に『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』『学校に行けない子どもに伝わる声がけ』『子供の不登校・引きこもり解決の教科書』などがあり、講演・メディア出演・学校関係者への支援も行っている。