どうすれば、子供は不登校・引きこもりに“ならざる得ない心理状態”から改善・解決へ向かっていくのか??

こんにちは、今野です。

本質的には、この記事でお話ししている事を理解できれば、それだけで解決は可能となりますので理解できるまでなんどもご覧ください♪

どうすれば、子供は不登校・引きこもりに“ならざる得ない心理状態”から改善・解決へに向かっていくのか??

この事を一言で表現するなら、「自分自身と和解をしていく」という事です。

具体的には、お子さん自身が自分で自分を受けいれはじめる時、自分と仲直りをしていく時に、その状態から解放されていきます。

不登校や引きこもりの状態のお子さんというのは、自分でも自分自身の事を「こんな自分では駄目だ」といったように否定している場合が大変多いです。

なぜなら、親御さんの「~ネバならない」「~であるべき」という価値観をお子さん自身も受け継いでいるので、「学校へ行けない」とか「ひきこもらずにはいられない」自分自身の事を、お子さん自身も自分で受けいれられない訳なんです。

そして、不登校やひきこもりにならなければいけない現実を味わえば味わうほどに自己否定の念も強くなっていき、自己否定をすればするほどもっと学校へは行けなくなる、引きこもらずにはいられない心の状態になってしまう・・・。

そういったような苦しさのスパイラルにはまっていってしまいます。

不登校・引きこもりが長引いてしまう良くある事例とは?

お子さん自身が自己否定をして苦しんでいても親御さんは、初期の頃、まずその事に気がつかなかったり、自分自身の不安な気持ちなどでいっぱいいっぱいになってしまって、無理矢理学校へ行かせようとしたり叱咤激励などしてしまうので、その結果お子さんはさらに自己否定の念が強くなり、もっと苦しくなってしまって状態は解決される所か、さらに苦しい状況へなってしまう。

そういった負のスパイラルにはまってしまっているような事例が、私がこれまで拝見してきた経験では大変多くありました。

特にお子さんが不登校や引きこもりの状態になり始めの頃にこのような対応を親御さんがされた事で、その結果お子さんの状態が苦しくなっていってしまう場合が大変多かったです。

“不登校になる”“家から出る事が出来なくなる”というお子さんの現実は、その心の葛藤の結果であってこのような形に表れるまでにも、もうすでに十分お子さん自身も自分在りに苦しみ葛藤している訳なんです。

不登校や引きこもりといったように目に見える形に表れた時には、もうすでに、悩み苦しみ、「自分で自分を受け容れる事の出来ない状態」になってしまっているんですね。

ですからそのような時に、無理矢理部屋からだそうとしたり学校へ行かせようと叱ったりしてもお子さんをもっと苦しい方へと追い込む事となり逆効果となるんです。

ですからそのような行為というのは、子供から見ると、

「もっと苦しめ」「学校へ行けなくなれ」「自分の事を責めて苦しくなれ」

と言っているのと同じような事と同じになるんです。

※もしすでにそのようにしてしまっていたとしてもご自分を裁かれたりされないで下さい。

何も知らないで良かれと思ってされた事なのですから責められないで下さいね。

そして、お子さんが不登校・引きこもりにならざる得ない心理状態からどうしたら改善に向かっていくのかというと、お子さん自身が葛藤し苦しみ悩み、その心の葛藤を突き抜けていった時に解決されはじめます。

私の経験では、特に不登校やひきこもりの状態になってもまだ数週間から数ヶ月くらいの間もない時であれば、親御さんが精神的に自立をされて、お子さんの事を暖かく見守る事が出来るようになられると、もうそれだけでお子さんは、ご自分で立ちはじめ、解決へ向かっていく事が大変多かったです☆

私自身が不登校・ひきこもりの状態に陥り、人生に絶望していた時は、自分自身の事が大嫌いでした。

「こんな自分では駄目だ。こんな自分には生きている価値がない」

そう思っては、自分という存在を拒み否定していました。

そして、徐々に状況はひどくなっていき、人の目に恐れを感じるようになり、学校へ通う事も仕事をする事も、家から出る事すらもできなくなって一日中自分の殻の中で苦しんでいました・・・。

私の両親もそうだったと思いますが、自分でも自分自身が、まさか不登校や引きこもりの状態になってしまうとは考えた事すらない事でしたので、現実を認める事が出来ず本当に苦しみました。

そのような状態に陥っている自分自身の事も現実の事も何もかもを受けいれる事が出来なくて葛藤しました・・・。

そんな苦しい絶望的な時間を過ごした果てに突き抜けて、

“苦しい現実も不登校・引きこもりの自分自身の事も、すべて認めていく”

という事が出来るようになりはじめた時から、少しずつ自分自身と和解をし始め、苦しい絶望的な状態から回復していたんです(^_^)

これは、私自身が回復していったプロセスであり、不登校引きこもりの子供8割ほどに当てはまるプロセスです。

子供自身が、ひきこもっている本人が「自分は自分で良いんだ」と思えるようになった事で不登校や引きこもりの状態から回復していったという事は私が見てきた全ての方々の共通している事でした。

逆説のように聞こえるかも知れませんが、親も子供自身も頑張るのをやめて、本人が自分の事を、「不登校でも引きこもりの状態でも良い」といったように、含めてあるがままに受けいれる事が出来るようになると、その状態から回復していきます。

受けいれた時というのは、“苦しい状態でならなくてはいけない理由”の根本にある自己否定の念から解放されていくので、解決されるんですね。

この事についてとっても解りやすいわかりやすい事例がございましたので、本人の許可を頂いてご紹介をさせて頂きたいと思います♪

その方はHさんという方なのですが、現在はお子さんの状況が改善されているばかりか、そのHさんご自身も「息子の不登校があったからこそ幸せになる事ができました」とおっしゃっています

このHさんとの出会いは、以下の内容の一通のメールから始まりました。

今野様

初めましてHと申します。

いつもブログを拝見しています。
先日から中学一年の息子が不登校になりました。
家にいて何もしていない息子を見ていると、腹が立ち怒鳴ってしまいます。

息子は泣いて反抗をするし、何をしても学校へは行かないしどうして良いのか解らなくなってメールをしました。

もう私も毎日泣きたい気持ちでいます。
こんな現実をかえるのにはどうすればいいのでしょうか

私にもこのHさんのお気持ちがよく解ります。

多くの親御さんもそうなのですが、まさかこのような事が起こるとは思っていらっしゃらなかった訳ですから、そう思われるのも無理はありません。

そしてこのHさんも最初は、息子さんを大声で怒鳴り、責め、保健室だけにでもと学校へ無理矢理行かせようとしたりされていました。

学校の先生もそれが仕事なので、息子さんを学校へ来させようと一生懸命プッシュしてきます。

しかしその間は良い方向へと向かうばかりか、現実はどんどん苦しい状況へとエスカレートをしていってしまいました。

そしてHさん自身もストレスで体調を壊し、お仕事のほうも長期間に渡り休まれる事にまでなってしまいました。

それほどまでに、お子さんもHさんも本当に苦しい状態だったのです・・・。

ここまでだけを聞くと、救いのないようなお話しに聞こえるかも知れません。

しかし・・・、ここから現実は変えられていきます。

メールを頂いてから、週一回の電話カンセリングを3ヶ月間ほどさせて頂くようになったのですが、その間にHさんの心境が少しずつ変わって行かれました。

息子さんが「学校へ行けていない」という条件からお子さんの現実を見てしまっていた所から、精神的に自立をされていかれて、そのお子さんの状況の事も存在の事をもあるがままをあるがままに受け容れ認める事が出来るようになっていかれたのです。
 
つまりヘリコプターペアレントの状態から変わられ、卒業していったわけです。
  
※ヘリコプターペアレントとは子供の頭上を旋回するヘリコプターのように子供に付きまとう、過干渉・過保護な親という意味です。

そして最終的は、心からの本音で、

あなたが学校へ行きたくないなら行かなくたって良いんだよ。あなたは大丈夫。やる気になれば出来るんだから。

という言葉を息子さんに投げかける事が出来るようにまでなられました。

そうなられるまでには、ご本人としても相当な葛藤があった事でしょう・・・。

そしてHさんは息子さんに対して心からの言葉でそのように投げかける事が出来るまでになられたのです。

私はその事をお聞きした時に、もうHさんも息子さんも大丈夫だと確信しました(^^)

このような事を本音から言えるという事は、息子さんがご自分の思い通りになるという事をあきらめ手放されて、そして、お子さんの状況に心がふり回されてもいらっしゃらず、精神的自立をする事もできていらっしゃるという事が解ったからです。

そして実際にその後Hさんの息子さんは学校へと復帰されました。

息子さんはHさんからの、「学校へ行っている、親の望む子供である」といったような“条件による”信頼”などではなく、ありのままの自分をそのまんま受けいれて欲しかったのです。

そしてHさんもお子さんの存在に条件をつけるのではなく、そのままの姿を信頼するという事を学ぶ必要があったのだと思います。

人生には、時として嫌だと感じる事や歓迎出来ない事が起こります。

そしてそれはたいていの場合、自分にとって受けいれがたい事だったりします。

しかしそこには必ず学びがあり、その学びをきちんとした後にはご褒美がまっています(^^)でも、そこで学ぶべき事を学ばないかぎり、なかなか先に進む事はできません・・・。

ですから苦しい出来事があった時には、その事に対して、

「自分に何を学ばす為に起こっているのか?」

という視点から見ていく事が大切な事となってきます。

(難しいことで、私もなかなか出来ませんが(笑))

そういう視点で見る事が出来るようになった時に、問 題 は 消 え 去 っ て し ま い ま す 。

なぜならそのような視点で見た時には、もう心の中でその問題は問題ではなくなってしまうからです。

今回の件で言うのなら、Hさんも初めはお子さんの現実を問題として捉えて、

「不登校で学校へ行けない事は悪い事」「そんな子は 将来不幸になるに決まっている」「学校へすらいけないような子が社会に出て何が出来るの?」

といったように思っていた訳です。

しかし、これまでの人生の価値観から来る葛藤を繰り返しながらも、「自分に何を学ばせる為にこの事は起こっているのか?」といった視点で、息子さんの不登校を見る事が出来るようになっていった時に、お子さんの現実はかえられて行きました。

そして「息子さんの不登校」もいつの間にか解決をされていかれました。

学校の先生もこのHさんも、初めは不登校の経験が無いのでその気持ちがわからず、この事を、「いけないこと」として捉えてしまっていらっしゃいました。

そのような捉え方で「学校へ行けていない」という所から息子さんの存在を判断しているうちは、全く解決がされていかないばかりか、現実も、もっと苦しい方向へと進んでいったのです。

このような捉え方こそが、お子さんの不登校や引ききこもりの状態が改善されずに長期化してしまっている一番の原因となりますので、頭の片隅のこの事をおいて下さいね。

しかし現実の捉え方子供の不登校の状態をなんとかしなければいけない。

これはとっても困った事だ。

といったように捉えずに、「自分に何を学ばせる為にこの事は起こっているのか?」と捉え方を変えて行かれた時に、お子さんのありのままの存在を認め、受けいれる事が出来るようになっていき、Hさんの目に見える現実も、お子さんの状況も変えられていきました。

精神的自立をする事で、不登校・引きこもりでもイジメの問題でも発達障害でも、全ての問題を解決される(問題ではなくなる)

もしも仮に目に見える形ではなかなか現実が変わらなかったとしても、このような捉え方をされていて、精神的自立が出来ていると親御さん自身が、お子さんの現実に苦しまれなくなっていきます。

そしてあなたが、このような捉え方を出来るようになっていかれる時に、時間が必要かどうかはケース・バイ・ケースとなりますが、お子さんの目に見える現実も確実に変えられていく事と思いますので、お伝えした事を忘れないようにされてくださいね♪

この内容は学校の先生がいうような不登校・引きこもり解決法では無いと思いますので、なかなかその内容を飲み込む事は難しいかもしれません。

でも今回お話しした内容をきちんと理解されればそれだけでお子さんの状況は改善され、ご自身も幸せな方向へと向かっていけるようななるものですので、少しずつつでもご自分のものとして頂ければ幸いです♪

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今野 陽悦

今野 陽悦

【不登校引きこもりを専門とした心理カウンセラー 】 経験者のカウンセラーとして、数多の不登校引きこもりに関する心理カウンセリングを行う。このページではその体験をもとに解決法を綴っている。現在はカウンセラーの他に、複数の事業のオーナーとして活動中。