どうも、カウンセラーの今野陽悦です。
私は不登校・引きこもり専門家として活動するようになり20年以上が経ち、万単位のご相談を伺ってきました。
そして2026年現在、不登校と定義される児童・生徒の数が過去最多の35万人を超えたとのニュースを見て、専門家として感じていることを書き綴りたいと思います。
不登校児の人数 過去最多の35万人超えの日本
まずは下記の画像をご覧ください。

引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/dfd67e9d1df3182f0df1450d2b3dd9f2a5bd7b2f
いかがでしょうか?
2026年7月現在時点で、文部科学省が公表している最新の不登校人数は以下のようなデータとなっています。
- 小学生:13万7,704人
- 中学生:21万6,266人
- 小・中学校合わせての不登校の人数:35万3,970人
前年度より7,488人、2.2%増加し、12年連続で増加・過去最多となっています。
また高校生の不登校人数は6万7,782人、小・中・高校の合計42万1,752人との人数となっています。
※文部科学省が一般的に不登校の人数として大きく報道・発表しているのは、義務教育段階である小・中学校の35万3,970人(約35万4千人)です。引用元:文部科学省令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果の概要
少子化が進む昨今の日本にあって子供の人数は減っているのに不登校生徒は増える一方であり、Yahooのニュース記事では、
「不登校が増えている。」
「過去最多を更新した。」
そんな言葉が並ぶものですから💦、不安になった方も大変多いかと思います。
こちらの記事のコメント欄を見ても不安の声に溢れていますし、実際、私のもとへも、
「このまま学校へ行けなかったらどうなるのでしょうか?」
「将来、本当に大丈夫でしょうか?」
というご相談が数多く寄せられています。
私は、どれだけ私どもが活動をしてもメディアや学校に関わらせて頂いていても本を出版し啓発をしていても、年々不登校やひきこもりのお子さんが増えている現状を目の当たりにしておりましたので、現在、過去最多になった事にたいして不思議な気持ちは何ひとつありません。
その上でではありますが、私は、このニュースを見ても「悲惨な現状」「悪い現実」といった視点とは少し違う視点で考えています。
今日は、そのお話をさせていただきます。
そもそもあなたは、不登校をどのように定義していますか?
まず、ここで少し考えてみてください。
皆さんは「不登校」と聞いて、何を思い浮かべられますか?
学校へ行けないこと。
朝起きられないこと。
部屋から出られないこと。
勉強が遅れてしまうこと。
もちろん、それらも一つの現実です。
お子さんが学校へ行けなくなったり行き渋りが始まったりすると
「このまま一生、引きこもってしまうのではないか…」
「高校へも大学へも行けず、この子の人生はどうなってしまうのだろう…」
「私の育て方が悪かったのではないか…
また、さまざまな学びをする中で、
「どうしたら学校へ行ってくれるのだろう…」
「今、無理にでも行かせた方がいいのだろうか…」
「このまま見守っていて、本当に大丈夫なのだろうか…」
といったご不安なお気持ちや感情になられる方も多いかと思います。
それは親としては当然の感情です。
人生にはよく、「上り坂」「下り坂」「真坂(まさか)」があると言われたりしますが、まさに真坂に該当する出来事であったかと思います💦
しかしそれらは「不登校の状態」であり「その現象に対する感情」ではありますが、私は「不登校そのもの」ではないと感じています。
私は20年以上、不登校や引きこもり専門のカウンセラーとして活動し数多の事例を拝見してきました。
そして私自身も不登校を経験しています。
その中で思うのは、
どのように定義をするか?にもよりますが、不登校とは、単なる「学校へ行っていない状態」ではない。
ということです。
ちなみに2026年現在、文部科学省では、不登校を「何らかの心理的・情緒的・身体的・社会的要因や背景により、登校しない、あるいはしたくてもできない状態にあり、年間30日以上欠席した児童生徒(病気・経済的理由等を除く)」と定義しています。
引用元:文部科学省HP
もちろん、この定義は統計を取るためには必要です。
しかし私は20年以上この仕事をしてきて、この定義だけでは、本当に苦しんでいる親御さんやお子さんの姿は見えてこないと感じています。
「問題」の本質とは何でしょうか?
私はカウンセリングをしている時、よくこんな質問をさせていただきます。
「お子さんの不登校の状態の、何を問題だと感じられていますか?」
すると、多くの方が、
「今、学校へ行っていないことです。」
といったようなことを答えられます。
「なるほど・・・。そうですよね。」
とまずは受け止めさせていただきますが、そこで受容を感じられてご自身の心に余裕が生まれたかな?
と感じた場合には、次の質問をさせていただきます。
「学校へ行っていないことの、何が問題だと感じられていますか?」
あなたもここで、記事を読むのを止めて考えてみてください。_
答えが出てから続きをご覧ください。
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考えられましたでしょうか?
「勉強が遅れるから。」
「高校へ行けなくなるから。」
「将来、就職できなくなるから。」
「社会に出られなくなるから。」
「一生引きこもってしまうかもしれないから。」
こんな答えが返ってくることも大変多いです。
また、
「世間体が気になる。」
「私の育て方が悪かったのではないか?」
「もっと早く気づいてあげれば良かった。」
「学校へ行かせられない私は、親失格なのではないか?」
「私が死んだ後、この子はどうやって生きていくのだろうか?」
こういったお気持ちを打ち明けてくださる方も、いらっしゃいます。
こうしてお話を伺っていくと見えてくるのは、苦しみの本質的な原因は「学校へ行っていない」という事実そのものよりも、その先にある未来を想像して「大変なことになる」と意味づけてしまっていること。
そして、そこから派生する感情の方が、苦しみの原因になっているケースが多い、ということです。
人は「事実」ではなく「意味」に反応します。
これは、不登校に限った話ではありません。
仕事でも、人間関係でも、夫婦関係でも同じだと私は思っています。
出来事そのものに苦しんでいるように見えて、実は、その出来事をどう意味づけているかに、心は反応しているんですよね。
ですから、不登校という出来事に「人生の終わり」という意味づけをしてしまえば、それは絶望になってしまいます。
一方で、
「今は休む時期なのかもしれない。」
「この子なりのSOSなのかもしれない。」
「学校へ行く事だけが正しい道ではないよね。」
そんな見方が少しずつできるようになると、親御さんの心もふっと軽くなっていきます。
そういう瞬間を、私はこれまで数えきれないほど見てきました😊
私は、学校へ行くこと“だけ”をゴールだとは思っていません
もちろん、学校へ楽しく通えるなら、それに越したことはありません。
友達と笑い合い、 勉強をして、 部活動をして、 思い出を作る。
そんな学生生活を送れたら、それはとても素敵なことだと思います^^
でも、それだけが幸せではないですし、その子の持って生まれた気質や合う・合わないもあります。
これまで、何年も学校へ行けなかった子どもたちが、社会へ出て、結婚し、親になり、自分らしい仕事を見つけて、笑顔で人生を歩んでいる姿を、私は何人も見てきました。
逆に、学校へ毎日通っていても、社会に出てから苦しみ続ける方も拝見してきています。
だから私は、学校へ行くこと“だけ”がゴールだとは感じていません。
その子が、自分らしく生きられること。
自分の人生を、自分で歩いていけるようになること。
こちらの方が、何倍も大切だと私は感じています。
不登校は、「学校へ行かないこと」が問題なのでしょうか?
私は、多くの不登校や引きこもりの親御さんのお話を伺ってきて、本質はそこでは無いように感じております。
本当に苦しいのは、
「学校へ行かなければいけない。」
「学校へ行けない私はダメだ。」
「親として失格なのではないか?」
そんな思いに、縛られてしまうことなのだと感じています。
もちろん、学校へ行けた方が選択肢は広がる側面はありますが、学校へ行けないから人生が終わるわけではありません。
これは、20年以上専門家として活動をしてきた私が自信を持ってお伝えできることであり、私自身も不登校を経験しておりますが、人生が終わるどころかそれが血となり肉となって力になっています。
次回は「では、どうすればいいの?」という事についてお伝えします。
今日は「不登校とは何か?」というテーマでお話ししました。
もしかすると、
「考え方はわかったけれど、じゃあ具体的には何をすればいいんですか?」
そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
次回は、不登校から回復していくご家庭に共通するポイントについて、具体的にお話ししたいと思います😊
ぜひ、楽しみにお待ちください。
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今野 陽悦
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