どうも、カウンセラーの今野です😊

ここ最近は不登校シリーズとしてお伝えしてきましたがいかがでしょうか?

「あの時、もっと早く気づいていれば・・・」

といったお声をこれまでのご相談を伺う中、本当に多くの親御さんがおっしゃっていた言葉です。

そう思われてしまわれるお気持ちは本当に良くわかります。

そう思われるのはお子さんのことを愛しているからこそですし、現在の状況をどうにかしたい、という真摯なお気持ちがあるからです。

だから今回は、不登校が本格的に始まる前の「前兆・サイン」について、お伝えしていきます。

少しでも参考になりましたら幸いです。

それでは行ってみましょう😊

身体・態度に出るサインとは?

不登校のサインに気づいた時の見方
一つのサインだけで判断せず、変化の重なりを見ます。

不登校の前兆として、最も多く見られるのが、頭痛・腹痛・吐き気・倦怠感といった身体症状です。
 
学校へ行く気持ちになることが出来なくて、いわゆる「仮病」として症状を訴える場合もありますし、実際に、心の緊張やストレスが身体の反応として表れているケースもあります。

また仮に仮病であったとしても、それだけ「学校へ行けない気持ちが溜まってしまっている」とも言えます。

私が小学生だった時、転校先の学校へ移った際にはそのクラスの雰囲気に馴染めず、いつも「仮病」で体調不良を訴えて登校班ではいかず、学校へ行くことを遅らせていました。

また本格的に不登校となった中学2年の三学期の時は、ストレスで胃が痛くて痛くてたまらず、学校へ行くことはおろか立ち上がる事すらもままならなかった事を覚えています。

厚生労働省のe-ヘルスネットでも、心理的なストレスが自律神経系や内分泌系を通じて身体症状として現れる「心身症」について解説されており、 私自身の事例のように、子どもの「痛い」「気持ち悪い」「熱がある」といった訴えの背景には、大きなストレスが隠れていることは珍しくありません。

心身症:e-ヘルスネット(厚生労働省)

生活リズムに出るサイン

朝起きられなくなる、寝つきが悪くなる、休日にだけ元気になる。
こうした生活リズムの変化も、代表的な前兆の一つです。

特に「日曜の夜から月曜の朝にかけて調子が悪くなる」というパターンは、多くのご相談で共通して見られます。

これは、学校という環境そのものへのストレス反応が、曜日というかたちで表れているサインです。
 
いわゆるサザエさん症候群と呼ばれる症状ですが、誰でも経験したことがあるかと思います。

このような自らの体験からお子さんの状態を見てみると、その気持ちも理解できるのではないでしょうか?

Wikipedia:サザエさん症候群

言動に出るサイン

・口数が減る、部屋にこもる時間が増える
・「学校の話」を避けるようになる
・持ち物や身なりへの関心が薄れる
・忘れ物や提出物の遅れが増える
・「疲れた」「めんどくさい」という言葉が増える

これらは一つひとつを見れば、思春期にはよくあることのようにも見えます。
だからこそ見逃されやすいのですが、複数のサインが同時に、しかも数週間単位で続いている場合は、意識されると宜しいのではないか思います。

私自身のサインは、「疑問」というかたちで出ていました

私の場合、前兆は少し変わったかたちで出ていました。中学2年頃から、

「なぜこの勉強をしなければならないのか?」
「なぜただ自分の気持ちを主張するだけで怒られるのか?」
「どうして大人は理解を示そうとしてくれないのか?」

という疑問や問いが、頭から離れなくなっていき、実際に髪を染めたりピアスをしたり

「うるせー!」
「ばばぁ!!」
「一緒に飯は食べない」

といった言動を発するようになっていきました。

今振り返ると、あれは反抗期の屁理屈というより、心が発していた、最初のSOSだったのだと思います。
周りの大人の誰かがその疑問をただ聞いてくれていたら、理解を示そうとしてくれていたら、受容・共感をしれくれていたのなら、その後の展開は少し違っていたかもしれません。

当時の詳しい様子は、こちらの記事にも書いていますので、よければ読んでみてください。

不登校・引きこもりの子どもを持つ親御さんへ伝えたいこと①
不登校・引きこもりの子どもを持つ親御さんへ伝えたいこと②
不登校・引きこもりの時代の爪あとを公開します

サインに気づいた時、どうすればいいか?

まず大切なのは、サインを見つけた瞬間に「原因は何?」と問い詰めないことです。
 
本人自身、まだ何が起きているのか分かっていないことがほとんどだからです。

私がお勧めしているのは、まず「最近ちょっと疲れてない?」というように、状態そのものに言及する声かけです。
 
原因を探るより先に、「気づいているよ」というメッセージを伝える。
 
それだけで、子どもの中の孤立感は、少し和らぎます😊

文部科学省の調査でも、不登校のきっかけとして「本人の心身の不調」が上位に挙げられています。
 
前兆の段階で無理に休ませない選択をするケースもありますが、私はむしろ、この段階でこそ、一度立ち止まって様子を見る勇気が必要だと考えています。

令和6年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果:文部科学省

前兆の段階は、いわば「まだ間に合う」タイミングでもあります。
 
ただし、見逃してしまったからといって、手遅れということも決してありません。
 
前兆に気づけなかった場合の関わり方については、以前の記事も参考にしてみてください。

不登校の原因とは?〜具体的な解決法をお伝えします〜

サインに気づいた、そこから先が本題です

回復は、安心を土台に少しずつ進む
回復は一直線ではなく、安心・休養・対話・選択を行き来しながら進みます。

ここまでは、不登校が始まる前の「前兆」についてお伝えしてきました。

ただ、本当に大切なのは、ここから先なんです。
 
前兆に気づけた時も、気づけないまま不登校が始まってしまった時も、そこからどう回復に向かっていくか、という考え方の部分です。今日は、そのための土台となる4つの視点をお伝えしますね♪

まず「自己受容」という土台から

回復の出発点は、実はお子さんではなく、親御さん自身の中にあります。
 
「私の育て方が悪かったのでは」
「なぜうちの子だけ」
 
と、自分を責め続けている限り、そこから発せられる言葉には、無意識の緊張がにじみ出てしまいます。

まずは「不登校の子を持つ自分」を、良い悪いの判断を脇に置いて、ありのまま受け止めること。
 
これができ始めると、不思議と子どもへの見方も変わっていきます。
 
この点については、以前の音声セミナーでも詳しくお伝えしています。

人から初めて受け入れられた瞬間、カウンセラー今野の人生は変わった
不登校ひきこもりだった息子の高校進学までの道のり
不登校や引きこもりは親が悪い。と思う親御さんは、こちらの音声をお聞きください。(自己受容)

親の「精神的自立」が大切なポイント

もう一つ、私が繰り返しお伝えしているのが、親御さん自身の精神的な自立です。
 
子どものことで頭がいっぱいになり、自分の人生が置き去りになっているご家庭は、実は少なくありません。

親が自分の人生を精一杯生きている姿は、言葉以上にお子さんに何かを伝えます。
 
子どもから精神的に自立するというこの考え方が、人生そのものを変えていく、という話を以前の記事に書いていますので、ぜひ読んでみてください😊
子供から大人へと成長するプロセスとは?〜親の精神的自立と依存心克服の鍵である統合〜
子供の問題を解決する為に、自己受容 精神的自立を確立させましょう♪
精神的な自立をすると人生が劇的に変わる!不登校や引きこもり解決へ

受け入れることと、責任を取らせないことは別物

ここまでの話を「とにかく受け入れればいい」と誤解されることがあるのですが、それは違います。
 
ありのままを受け入れることと、何でも先回りして手を貸してしまうことは、まったく別の話です。

つまり「ありのまま」と「わがまま」の違いを理解する必要があります。
 
具体的にはこちらを参考にされてください。

エネルギーが少しずつ戻ってきた段階では、自分のことは自分でやらせる、必要最低限のルールは守らせるという関わりも並行して必要になります。

この「手を出さない、口を出さない、お金を出さない」という原則は、以前の記事に具体的にまとめています。

不登校ひきこもり解決法:子供に責任をとらせる関わり方とは?
責任を取らせる関わり方について、さらに詳しく

「解決の定義」を、一度見つめ直す

最後にお伝えしたいのが、「自分は何をもって解決だと思っているのか?」を見つめ直すことです。
 
無自覚のまま「学校に毎日行けること」だけを解決の基準にしてしまうと、それが叶うまでずっと苦しいままになってしまいます。
 
解決の定義に気づき、それを少しずつ手放していく過程そのものが、実は回復の大きな部分を占めています。
 
この考え方については、以前の記事でも詳しくお伝えしていますので、あわせてご覧ください。

24歳引きこもりの息子との関わり方とは?〜being(心のあり方)とdoing(具体的関わり方)〜
不登校引きこもりが「解決する・しない」の違いとは?
子供が不登校ひきこもりから解決へ向かうために大切な考え方

自己受容、精神的自立、責任を取らせる関わり、そして解決の定義への気づき。

この4つは、それぞれ独立した話のようでいて、実は一つにつながっているんです😊
 
回復は、これらを少しずつ、行きつ戻りつしながら積み重ねていく先にあるものだと、私は考えています✨

 

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今野 陽悦

【今野陽悦:不登校・ひきこもり専門カウンセラー】 自身の不登校・ひきこもり経験をもとに、20年以上にわたり本人・保護者からの相談に対応。これまでの相談実績は累計2万件以上。 著書に『学校に行けない子どもの気持ちがわかる本』『学校に行けない子どもに伝わる声がけ』『子供の不登校・引きこもり解決の教科書』などがあり、講演・メディア出演・学校関係者への支援も行っている。